「カンニング」と「いんちき」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「カンニング」と「いんちき」の違い生活・教育

この記事では、「カンニング」「いんちき」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「カンニング」と「いんちき」の違い

同じ不正でも、まったく意味が異なる「カンニング」「いんちき」

「カンニング」の場合、不正は不正でも、試験の際に行う不正を意味し、試験の最中、ほかの人の答案をのぞき見する、教科書やテキストなどを隠れてみたりなどといった不正行為を行い答案に答えを書く行為を指します。

一方。

「いんちき」は、ゲームやギャンブルなどを行う際、相手の目をごまかし、不正行為を行うことを意味します。

このように、「カンニング」の場合は、試験において、自分で自分のために行う行為であり、第三者が絡むことはありません。

それに対し、「いんちき」の場合は、ゲームなどで不正行為を行うことになるため、第三者が絡む行為となります。

相手に対し不正行為を行うことで、自分自身に利益をあげることを意味するものとなります。

このような違いがある「カンニング」「いんちき」について、より詳しく説明していきます。


「カンニング」と「いんちき」の使い方の違い

同じ「する」といった動詞を付け加えた使い方となる「カンニング」「いんちき」

「カンニングする」「いんちきする」といった使い方が主な使い方となります。

そのほか、「カンニングした」「いんちきした」

「カンニングを防ぐ」「いんちきを防ぐ」など、ほぼ同じ動詞を付け加えた使い方となります。


「カンニング」と「いんちき」の英語表記の違い

「カンニング」は英語で、cheatingです。

「カンニングする」は、cheat in [on] an exam
「試験でカンニングする」は、cheat in an examination
「カンニングの現場をつかまった」は、He was caught (in the act of) cheating in the examination. となります。

「いんちき」は英語で、deception; trickery; trickです。

「いんちき薬」は、a quack medicine
「いんちきな情報」は、false information
「偽物のいんちき商品」は、goods that are forgeries or fakesとなります。

「カンニング」の意味

試験中、その試験に対し何らかの不正行為を行うことを「カンニング」と言います。

人の答案をのぞき見する行為やカンニングペーパーを作成する、手に答えを書いておく、消しゴムにメモを書いておく、など、一言で「カンニング」と言っても、様々な方法があります。

最近ではスマホの普及により、より「カンニング」方法は複雑化しているとも言われています。

「カンニング」の使い方

「カンニング」には、「カンニング」を用いた言葉があります。

「カンニング」するために答えなどを書き込んだ「カンニングペーパー」をはじめ、「カンニング方法」「カンニング防止」などがあります。

そのほか、文章としての使い方としては、「カンニングを行う」「カンニングをした」「カンニングする」などとなります。

「カンニング」を使った例文

・『先生にカンニングしていることがバレてしまい、親を呼び出されることになりました。』

・『不正行為となるカンニングをしてまで、良い点数を取りたいと私は思いません。』

・『海外では、組織ぐるみのカンニングが行われることがあるらしい。』

・『友人がカンニングペーパーを作っているところを見てしまいました。』

「カンニング」の類語

「カンニング」の類語として考えられる言葉には、「不正な」「ズルをする」「フェアでない」「不正行為」「正々堂々ではない」「まっとうではない」「反則行為」「ずるい」などが挙げられます。

「カンニング」の対義語

「カンニング」の対義語には、明確なものはありませんが、「カンニング」「不正行為」と考えた場合、「公正」「正当」が、「カンニング」の対義語に当てはまります。

「いんちき」の意味

ゲームや賭け事などで、相手の目をごまかし不正行為を行うことを意味する「いんちき」

「いんちき」の場合、意味はそれだけではなく、本物ではないものに対しても、「いんちき」という言葉が用いられます。

明治時代から賭博仲間で用いられることが多くなった「いんちき」

その後、昭和にかけ一般的にも浸透してきた言葉となります。

「いんちき」の使い方

本物ではないといった意味の「いんちき」の使い方には、「いんちき薬」「いんちきな情報」「いんちき弁護士」「いんちき賭博」などがあります。

また、不正行為を行うことを意味する場合の「いんちき」は、「いんちきを行う」「いんちきする」「いんちきされた」といったような使い方となります。

「いんちき」を使った例文

・『街で、偽物のいんちき商品を買ってしまい後悔しています。』

・『クラスにいんちきな情報をまき散らす奴がいます。』

・『実家の母が、いんちき臭い話にだまされそうだったところを危機一髪回避することができました。』

・『友達がゲームでいんちきを行い、大喧嘩になりました。』

「いんちき」の類語

「いんちき」な行為を行う類語には、「いかさま」「化かす」「ごまかす」「まやかす」「丸め込む」「偽る」「騙しこむ」「不正」「不当」「いかさま」などがあります。

偽物といった意味の「いんちき」の類語には、「フェイク」「テンプラ」「偽造品」「偽物」「まがいもの」などがあります。

「いんちき」の対義語

「いんちき」の対義語には、明確なものはありませんが、「カンニング」同様、「不正行為」と考えた場合、「公正」「正当」が、「いんちき」の対義語に当てはまります。

まとめ

以上が「カンニング」「いんちき」の違いです。

同じ人を騙すような行為であっても、試験の場合のみ使用することができるのが「カンニング」

一方、ゲームや賭博などの場で不正行為を行うことを意味するのが「いんちき」です。

そのため、同じ人を騙す行為であっても、使用することができる状況に大きな違いがあるため、必ず適した使い分けを求められる言葉となります。