物事などの勢いが衰えることを表す言葉には「斜陽」や「落日」があります。
この記事では、「斜陽」と「落日」の違いを分かりやすく説明していきます。
「斜陽」とは?
「斜陽(しゃよう)」とは夕方に射す太陽の光を示す言葉であり、西に傾いた太陽を表す時にも使います。
「斜陽」はこれ以外にも物事の勢いが失われることや衰えることを表す時にも使うことが可能です。
「斜陽」は衰退や没落を表す意味もあり、特に産業が衰えることは「斜陽化」という表現を使います。
このような産業は「斜陽産業」と呼ばれます。
「落日」とは?
「落日(らくじつ)」とは夕方に沈もうとしている太陽を表す言葉です。
「落日」は「落陽」と書くことも可能であり、これらは詩や小説などにも使われています。
「落日」はこれ以外にも物事の勢いが衰えることを表す時にも使うことが可能です。
「落日」は様々なものの衰退や没落を表す時に使う言葉ですが、「落日産業」という言葉は存在しません。
「落日」はかつて勢いが盛んだったものが段々と衰退している様を表すのが特徴です。
「斜陽」と「落日」の違い
この2つはどちらも物事が衰えることや衰退すること、没落することを表す言葉です。
産業などの勢いが衰えることは「斜陽化」という言葉で表し、その産業は「斜陽産業」と表します。
この2つはどちらも全盛期の時代から段々と衰える様を表す意味があります。
「斜陽」の例文
・『病室に入ってくる斜陽は暖かく、痛みを少しだけ忘れさせてくれる』
・『その観光地はすっかり斜陽化してしまい、様々なお店が閉店しました』
「落日」の例文
・『落日の様子を写真に撮りたいと思ったので、急いで海に向かいました』
・『長年続いた帝国も、最後は落日のような最後を迎えた』
まとめ
「斜陽」や「落日」はどちらも物事が衰えることを表す時にも使う言葉です。
産業が衰退することを表す時には「斜陽」の方がよく使われます。