この記事では、「煮る」と「煮込む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「煮る」とは?
水などの液体の中に食物を入れて、火にかけて熱を通すという意味です。
この行為をするときには、必ず液体を使用します。
液体を加えずにフライパンで加熱をしたり、魚焼きグリルなどを使って火を通したりすることは、この言葉が意味するものではありません。
食物は水などに浸かった状態になっており、この状態で火にかけて熱を通します。
調理の際に使った液体は、そのまま料理と一緒に出すことが一般的です。
たとえば、筑前煮がこの調理方法を使います。
筑前煮は、にんじん・ごぼう・れんこんなどを、醤油・砂糖・水などを混ぜ合わせた液と一緒に加熱をして作る食べものです。
鍋で具材と液体を一緒に加熱する工程が「煮る」が意味するものです。
「煮込む」とは?
いろいろな材料を混ぜて、水などの液体の中に食物を入れて、火にかけて熱を通すという意味です。
また、水などの液体の中に食物を入れて、火にかけて熱を通すことを長時間行うという意味もあります。
クリームシチューがこの調理方法を使っています。
クリームシチューは、にんじん・たまねぎ・じゃがいもなど、さまざまな具材を、牛乳や小麦粉などを混ぜ合わせた液と一緒に加熱をして作ります。
加熱時間は15〜20分ほどです。
さまざまな具材の成分が液に溶けだし、その液が食材に吸収されて、風味のバランスが整います。
「煮る」と「煮込む」の違い
「煮る」と「煮込む」の違いを、分かりやすく解説します。
水などの中に食物を入れて、火にかけて熱を通すという意味が同じです。
火にかける時間が長い場合や、さまざまな具材を使用しているときは、後者の言葉が使われます。
どちらも調理に使った水などは、具材と一緒に出されます。
まとめ
水の中に食物を入れて、火にかけて熱を通すことである点は同じですが、その時間がどれくらいなのか、具材はどれくらい使っているのかに違いがあります。