韓国語の会話を習うと、最初に出てくるのが「アンニョンハセヨ」と言う挨拶の言葉です。
この「アンニョン」ですが、漢字では「安寧」と書きます。
この言葉は日本語にもありますね。
それでは、この「安寧」とはどういう意味でしょうか。
また、「安穏」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「安寧」と「安穏」の違いを分かりやすく説明していきます。
「安寧」とは?
「安寧」とは、「あんねい」と読み、多くの場合は世の中が安定していて、落ち着いている状態のことを指す言葉です。
ただ、今ではこの表現が一般的な会話や文章の中で使われることは滅多になく、どちらかというと古い形の表現になります。
「安穏」とは?
「安穏」とは、「あんのん」と読み、安らかで落ち着いている状態のことを指す言葉です。
「安」には「安らか」、「穏」には「おだやか」と言う意味があるので、結局は落ち着いていることを重ねて強調した言葉です。
「安寧」と「安穏」の違い
「安寧」と「安穏」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、安らかで落ち着いていることを表す言葉であることは同じですが、どこが違うのでしょうか。
この2つの違いをもっとも簡単に説明するなら、人やグループなどが落ち着いていることは「安穏」であり、世の中が落ち着いていることは「安寧」であるこということになります。
すなわち、バックグラウンドの大きさが違うだけで意味としてはほとんど変わらないと言っても良いでしょう。
また、「安寧」には良い意味しかありませんが「安穏」は稀にネガティブな意味で使われることもあります。
「安寧」の例文
・『「安寧」な世の中が来ることを心から願っています』
・『韓国語の「アンニョン」は「安寧」を韓国語読みしたものです』
「安穏」の例文
・『多くの人たちが「安穏」と暮らせるのが良いことです』
・『こんなところで「安穏」と惰眠を貪っている間に多くのことが変わってしまいました』
まとめ
この記事では、「安寧」と「安穏」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、韓国語の定番の挨拶の「アンニョン」は「安寧」を韓国読みしたものです。
しかし、ここまで解説してきたように日本語の「安寧」とはかなり違っていて、もっと個人的に安らかであること、あるいは体調が良いことを表します。