この記事では、「一縷の望み」と「一抹の望み」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一縷の望み」とは?
一縷の望みは、いちるののぞみと読むのが正解な言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、一本の糸のやその位に細いもののといった意味を持っている、一縷のの文字に、のぞむ心とかきぼうといった意味を有する、望みの文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
故に一縷の望みは、ほんの僅かにある望みといった意味を表すのです。
つまりは、ごく僅かな望みしかない状態を表現する際に使われる言葉となっています。
「一抹の望み」とは?
一抹の望みは、いちまつののぞみと読む事が出来る言葉です。
文字で記載されたこの言葉を見れば分かる事ですが、ほんの僅かのといった意味の一抹のの文字に、こうなれば良いと思う事といった意味がある、望みの漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から一抹の望みは、ほんの僅かばかりの希望がある状態を示す言葉として、用いられる事があるのです。
ですが一抹の望みは、一縷の望みの誤用であり、存在していない言葉となっています。
「一縷の望み」と「一抹の望み」の違い
一縷の望みと一抹の望みの文字表記を見比べると、縷と抹という漢字の違いが存在する事に気付けるものです。
所がその他の文字は同じであり、どちらも僅かだけ望みがあるという状態を表現する言葉として使用されています。
そのため混同する恐れは十分にありますが、一抹の望みは一縷の望みの間違った使い方であり、実際には存在していない言葉です。
だからこそ、一抹の望みという表現自体が間違いとなっています。
まとめ
2つの言葉は、共通する文字が多くあるだけでなく、どちらも僅かばかりの望みがある、という同じ意味合いで使用される言葉です。
お陰でごっちゃになる恐れは十分にありますが、実の所、一抹の望みという言葉は存在していません。
一縷の望みと間違えて使用してしまう言葉であり、誤用なので一抹の望みという表現を使用してしまう事自体が完全な誤りです。