「逸脱」と「不適合」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「逸脱」と「不適合」の違いとは?違い

この記事では、「逸脱」「不適合」の違いを分かりやすく説明していきます。

「逸脱」とは?

逸脱とは、本筋や決められた範囲から外れることや必要な物事を間違って抜かすことをいいます。

逸脱の「逸」という漢字には、「それる、はずれる、わがまま」といった意味があります。

「脱」にも「はずれる」という意味があり、似た意味の漢字が重なることで、「それる、はずれる」という意味が強調されています。

逸脱は、ネガティブな意味で用いられる言葉です。


「不適合」とは?

不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態のことをいいます。

適合には、ある条件や事情にぴったりと当てはまるという意味があり、打ち消しの意味を持つ「不」を付けることで適合していないという意味になります。

商品の品質管理などでもよく使われる言葉で、規定されている基準を満たしていない場合に使用されます。


「逸脱」と「不適合」の違い

逸脱は本筋や決められた範囲から外れることを表していて、不適合は本来あるべき状態とは異なる状態のことをいいます。

商品を製造する過程でルールを逸脱した結果、出来上がった商品が不適合になることがあります。

逸脱は外れることそのものを表していますが、不適合は状態を表しています。

「逸脱」の例文

・『本来の手順から逸脱したやり方は当然認められない』
・『トラブルの原因は飛行機が滑走路を逸脱したからだ』
・『彼が行っていることは常識から大きく逸脱している』

「不適合」の例文

・『完成したけれど不適合と判断されてしまった』
・『私は人とコミュニケーションをとるのが難しい社会不適合者だ』
・『規格に不適合と言われたので何とか改善したい』

まとめ

逸脱は本筋や決められた範囲から外れることで、不適合は本来あるべき状態とは異なる状態にあることをいいます。

外れることそのものを表しているのが逸脱で、本来あるべき状態から外れている状態を表しているのが不適合になります。

違い
違い比較辞典