この記事では、「学ばせて頂く」と「学ばさせて頂く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「学ばせて頂く」とは?
金銭的な援助してもらった状況で勉強することを「学ばせて頂く」【まなばせていただく】といいます。
本人にやる気はあっても、学ぶ環境にない人は支援を受けて塾に行ったり、大学へ進むのです。
援助してくれた人へ尊敬と感謝の念を持って前向きに学ぶ努力する姿勢を表す言葉になります。
また、学ぶ許可を得てから進学するといった際にも感謝の意を表せる言葉です。
「学ばさせて頂く」とは?
動詞である「学ばさせて頂く」【まなばさせていただく】は、「さ入れ」として使われている言葉です。
本来であれば五段活用動詞になる「学ぶ」には「さ」を入れずに使うのが正しい使い方となります。
少し回りくどい言い方となりますが、より丁寧に相手の援助や力添えに対して感謝する気持ちを表したいときに使われている言葉です。
「学ばせて頂く」と「学ばさせて頂く」の違い
「学ばせて頂く」と「学ばさせて頂く」の違いを、分かりやすく解説します。
直前の音が「あ段」であるときは「学ばせて頂く」を使い、それ以外では「学ばさせて頂く」を使います。
「学ばせて頂く」は人の力を借りて、環境を整えた上で自らやる気を持って知識を習得したり、技能を身に付けるため学ぶ気持ちを全面に出した言葉です。
もう一方の「学ばさせて頂く」は、人のご厚意により学べる環境に恵まれたことへの感謝を強く伝えられます。
「学ばせて頂く」の例文
・『様々な仕事を与えてもらい、幅広く学ばせて頂いた』
・『恩師の元で学ばせて頂いたご恩は、何十年経っても忘れない』
「学ばさせて頂く」の例文
・『互助会の力により子供が学ばさせて頂き深く感謝した』
・『会長のご厚意により十分な環境で学ばさせて頂いた』
まとめ
使い方がほぼ同じ言葉を取り上げましたが、より丁寧な言い方をしたいときは「さ」を付けて、学べたことに感謝を込めて使ってみましょう。