「ビー玉みたいに丸い目」「大人のような話し方をする子ども」など、日本語でも「〜みたいな、ような」という比喩があちこちで使われています。
もちろん英語にもこうした表現は存在するのですが、語句によって使い方が違うので注意しなければなりません。
この記事では、“as if”と“like”の違いを分かりやすく説明していきます。
「as if」とは?
“if”は仮定法を作る接続詞で、「もし〜なら」という意味でした。
ですが“as”と一緒になると「まるで〜のように、〜するかのように」といった比喩的表現を作ることができます。
「as if」の使い方
A. She talks as if she were in Japan. (彼女はまるで自分が日本にいるかのように話している) B. He looked as if he was angry. (彼はまるで怒っているかのように見えた) もともと「if」は接続詞であるため、後ろに主語+動詞が入った文を伴います。
「as if+名詞」という使い方は出来ません。
また、本来「if」の後ろはA. のように仮定法過去の形を伴います。
ただ、これはかなり改まった言い方になるため、口語などではB. のように過去形、あるいは現在形を使うこともあります。
「like」とは?
“I like soccer. ”のように“like”は「好き」という意味の動詞でよく使います。
一方、前置詞あるいは接続詞として使う際は「〜のような、?に似た」という比喩的表現を作ります。
「like」の使い方
A. He is like a dog. (彼は犬のようだ) B. What is he like?(彼はどのような人?) C. I feel like I’m in a desert. (私は砂漠にいるような心地がする) 前置詞の場合は後ろに名詞が来るので、A. B. のように「like+名詞」という形で「〜のようだ」と訳すことができます。
さらにC. の例で“like”の後ろに“I’m in a desert”という文が付いているように、“like”は接続詞として後ろに文を付けることもできます。
「as if」と「like」の違い
どちらも比喩的表現ですが、“as if”には“if”本来の性質により、接続詞として後ろに文が来る(名詞だけを付けることはできない)ことと、“if”の後ろは本来仮定法過去形が来るべきであるという特徴があります。
一方の“like”は後ろに名詞だけが来ても文が来ても問題ありません。
場合によっては“as if”と書き換えることもできます。
「好き」という意味の“like”とは全く関係がないので、惑わされないようにしましょう。
まとめ
“as if”と“like”の違いについて考察しました。
文中での働き方が違うため、文の形が違います。
意味的にはどちらも似ていますが、使える場面は異なるため、違いをはっきり覚えておきましょう。