この記事では、「すごく」と「すごい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「すごく」とは?
程度がはなはだしいさまを意味する「すごく」。
言い換えれば、「とても」や「大変」、「非常に」、「異常に」などになります。
形容詞である「すごい」の連用形から転じた副詞が「すごく」です。
「すごく」が連用形だということは、「用言」に続く際に使用されるものだということがわかります。
「用言」とは、一般的に動詞、形容詞、形容動詞の3品詞になります。
つまり、これらに続く際に「すごく」を使用することになります。
例えば、「すごく忙しい」や「すごく美しい」、「すごく安い」などになります。
「すごい」とは?
程度のはなはだしさを意味する「すごい」。
言い換えれば、「すさまじい」や「物凄い」、「激しい」、「甚大」などになります。
「すごい」は形容詞となるため、名詞に続く際に使用されるものになります。
例えば、「すごい人」や「すごい美人」、「すごい人気」などになります。
「すごく」と「すごい」の違い
「すごく」と「すごい」の違いを、分かりやすく解説します。
「すごく」と「すごい」は、どちらも、程度のはなはだしさを意味する言葉です。
何かを強調する際に用いられる共通点があるものの、それぞれの言葉に続く言葉に違いがあります。
「すごく」は「すごい」の連用形から転じた副詞となるため、「すごく」の後に続く言葉は用言になります。
一方、「すごい」は形容詞となるため、「すごい」の後に続く言葉は名詞になります。
その点に「すごく」と「すごい」の違いがあります。
「すごく」の例文
・『子どもが志望校に合格し、すごく誇らしい気持ちです』
・『まだ、五月だというのに、すごく暑くて困りました』
「すごい」の例文
・『彼は世界的にすごい人気のアーティストです』
・『彼女は地元でもすごい美人と評判でした』
まとめ
「すごく」と「すごい」を使い分ける際には、後に続く言葉に注意することが大切です。