この記事では、「関わる」と「係る」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「関わる」とは?
物事に自ら関係することを「関わる」【かかわる】といいます。
テレビ番組や新聞でも使われている常用漢字であり、深く人に関係して利益を得たり、いい間柄になるといった意味でよく使われている言葉です。
元々は扉に鍵をかけて閉めるとき使うかんぬきからきている言葉であり、もう1つの物と大きく「関わる」といったように、2つの物がくっついて関係する状態、状況を分かりやすく表します。
「係る」とは?
「関わる」の常用外漢字の言葉として使われているのが「係る」【かかわる】です。
物事に自分の方から関係するため行動するといった意味で使われています。
紐を結びつけるといった意味がある「係」を使うわけです。
「人の命に係る出来事」といったように、具体的にどのようなものに繋がる状態であるか示すときよく使われています。
「関わる」と「係る」の違い
「関わる」と「係る」の違いを、分かりやすく解説します。
2010年前までは常用漢字であった「係る」ですが、それ以降は常用外として公的な場ではあまり使われなくなりました。
現在は事件や事故、仕事、人に関係する行為に関係する際に使われています。
ときに「命に係る病気」といったように使いますが、ビジネス界では「会社の存続に深く関わる」と書いた方が相手には伝わりやすい言葉になるわけです。
「関わる」の例文
・『人権に関わる話を口外しない団体は信用を集める』
・『過去に裏切った者は、たとえ友人でも関わるのは危険だ』
「係る」の例文
・『早く病院で手術しなければ命に係る怪我を負ってしまった』
・『駅前の施設利用に係る経費は毎月100万円と高額になる』
まとめ
読み方が同じ言葉をご紹介しましたが、使い方が多少違ってきます。
どのように使えばうまく意味が通じるようになるかを考えて、表記してみましょう。