この記事では、「焼け石に水」と「火に油を注ぐ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「焼け石に水」とは?
焼け石に水とは、状況が悪化しすぎていて努力や援助をしても効果がないことをいいます。
石を焼いて高温になっているところに水をかけても、すぐに蒸発して石の温度は下がらないことから効果がないことを例えています。
ほとんど役に立たないことを表すことわざです。
「火に油を注ぐ」とは?
火に油を注ぐとは、勢いのあるものをさらに勢いが増すようなことをすることをいいます。
悪い状況をさらに悪化させてしまう場合に用います。
昔は「燃ゆる火に油を注ぐ」と言っていましたが、「燃ゆる」が省略され「火に油を注ぐ」になりました。
火に油を注ぐは、良い状況がさらに良くなる場合には使用しません。
「焼け石に水」と「火に油を注ぐ」の違い
焼け石に水も火に油を注ぐも悪い状況を表すことわざです。
焼け石に水は状況が悪化していて、少しくらい努力や援助があっても状況が好転することはないことを表しています。
火に油を注ぐは、悪い状況がさらに悪くなってしまうことを表しています。
すでに悪い状態にあるのが焼け石に水で、悪い状態がさらに悪くなってしまうのが火に油を注ぐです。
「焼け石に水」の例文
・『今から試験勉強をしても焼け石に水だ』
・『損失が大きすぎて寄付金が集まったとしても焼け石に水だろう』
・『今更頑張っても焼け石に水なので諦めた方がいい』
「火に油を注ぐ」の例文
・『2人を仲直りさせようと余計なことをすると火に油を注ぐことになる』
・『子どもからゲームを取り上げたら火に油をそそいだみたいに大泣きしてしまった』
・『怒っている母に反論したら火に油を注いでしまった』
まとめ
焼け石に水は、悪化しすぎた状態から努力や援助をしてもあまり効果がないことを表すことわざです。
それに対して火に油を注ぐは、悪化した状態からさらに悪化するようなことをしてしまうことを表すことわざです。