「急を要する」と「緊急を要する」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「急を要する」と「緊急を要する」の違いとは?違い

最近では、年を追うごとに気温は高くなり、夏の暑さは尋常ではありません。

毎日多くの人が熱中症で、場合によっては「急を要する」状態になります。

それでは、この「急を要する」とはどういう意味なのでしょうか。

この記事では、「急を要する」「緊急を要する」の違いを分かりやすく説明していきます。

「急を要する」とは?

「急を要する」とは、現状で何か重大なことが起こっており、直ちに対応をする必要があるような時に使われる言葉です。

例えば救急車を呼ぶような事態のことです。


「緊急を要する」とは?

「緊急を要する」とは、対応が必要である極めて重大な状況であることを表す表現として使われています。

しかし、使用には考慮が必要で、園理由に関しては後述します。


「急を要する」と「緊急を要する」の違い

「急を要する」「緊急を要する」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は共に、すぐに手を打つ必要があるような重大な状況であることを表す言葉ですが、大きな違いがあります。

この2つの違いを最も簡単い説明するなら、「緊急を要する」は、元々無い表現で「急を要する」の間違いとして広まったものであるということです。

それは、「緊急」という言葉自体が「急を要する」という意味なので、本来は「緊急です」で十分であるからです。

しかし、現状では「緊急を要する」「急を要する」よりももっと切羽詰まった状態の時に使われるようになっています。

「急を要する」の例文

・『あまりの暑さに熱中症で倒れ、「急を要する」状態です』
・『本当に「急を要する」状況でのみ救急車を呼ぶべきです』

「緊急を要する」の例文

・『生命の危機が迫っている「緊急を要する」状況です』
・『「緊急を要する」とは、そもそも間違った表現でした』

まとめ

この記事では、「急を要する」「緊急を要する」の違いに関して説明してきました。

この2つのように、元々は誤用から始まった用法がいつのまにか定着して、そのうち誤用とは言えなくなるような変化は言葉の世界ではよくあることです。

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