一説によると天武天皇の時代から行われていたという資料もある流鏑馬とは、馬上から的を狙って矢を「当てる」というものです。
それでは、この「当てる」とはどういう意味でしょうか。
また、「充てる」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「当てる」と「充てる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「当てる」とは?
「当てる」とは、一般的には矢を的に当てるというような場合に使われる言葉ですが、「宝くじに当てる」とか「胸に手を当てる」というような場合にも使われます。
「充てる」とは?
「充てる」とは、一般的には「充当する」という意味で使われることがほとんどで、「支払いに充てる」というように使います。
「当てる」と「充てる」の違い
「当てる」と「充てる」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、読みも同じで同じようなシチュエーションで使われることも多いものですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「充てる」に関しては「充当する」という意味にしか使われませんが、「当てる」の場合はそれも含めて、何かに「当てる」という全ての言い方に使用することができるということになります。
つまり、「当てる」というのは便宜上の漢字なので、「あてる」という動詞にはかなりの範囲で「当てる」を使うことができることから来ています。
「当てる」の例文
・『流鏑馬は馬上から矢を放って的に「当てる」ものです』
・『稼いだお金は生活費に「当てる」ことができます』
「充てる」の例文
・『アルバイトとして雇った人員をこの仕事に「充てる」ことにします』
・『稼いだお金は生活費に「充てる」必要があります』
まとめ
この記事では、「当てる」と「充てる」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、流鏑馬は矢を的に当てる行事として長い伝統を持っているものです。
頼朝が好んだことによって、鎌倉時代には盛んに行われるようになり、それは現在まで絶えることがありませんでした。
それほどこの「当てる」ということは日本人の心に響くということでしょうか。