この記事では、「びくともしない」と「テコでも動かない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「びくともしない」とは?
「びくともしない」とは、「硬く丈夫で重量があり、動かそうとしても全く動かない様子」という意味です。
その場所に固定されたまま、どんなに力を加えても揺れさえしない様子を表します。
「びくともしない」の言葉の使い方
「びくともしない」は動詞として「金庫がびくともしない」「びくともしない柱」などと使われます。
「びく」は「かすかな動きを表す擬態語「びく」のこと、「とも」は格助詞「と+も」で、「他の可能性もあるニュアンスを加える意」、「しない」は動詞「する」の否定形、「びくともしない」で「かすかな動きすらしない」になります。
基本的に、少しも揺れないことに重点を置いた言葉です。
「テコでも動かない」とは?
「テコでも動かない」とは、「どの様な手段を使っても、決してその場から離れない様子」という意味です。
何らかの主張や信念があり、実現するまでその場所から動こうとしない様子を表します。
「テコでも動かない」の言葉の使い方
「テコでも動かない」は動詞として「反対派が居座りテコでも動かない」「餌をもらうまでテコでも動かないネコ」などと使われます。
「テコ」は「梃子」と書き、重いものに下に差し入れて、小さな力でも持ち上げられる仕組みの棒のこと、「でも」は「可能性を加える助詞」、「動かない」は動詞「動く」の未然形に、否定の助動詞「ない」が付いた語、全体で「テコを使ってさえ動かせない」、転じて「決してその場から離れないこと」になります。
基本的に、動かないことに重点を置いた言葉です。
「びくともしない」と「テコでも動かない」の違い
「びくともしない」は「どんなに力を加えても、少しも揺れない様子」です。
「テコでも動かない」は「あらゆる手段を使っても、絶対にその場から離れない様子」です。
まとめ
今回は「びくともしない」と「テコでも動かない」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。