日本語では現在の話は「〜する」、過去の話は「〜した」となるように、時制によって文末が変わります。
英語の場合は過去形になると基本的に「動詞+ed」という形になるのですが、不規則に変化するものも多くあります。
さらに、日本語にはない「過去分詞形」というものも存在するのです。
この記事では、「write」の不規則変化形である「wrote」と「written」の違いを分かりやすく説明していきます。
「wrote」とは?
「書く」という意味の動詞“write”が過去形になった形です。
そのため意味は「書いた」となります。
現在形の場合は主語が三人称単数だと“writes”のように「s」が付きましたが、過去形の場合は主語の影響を受けません。
「wrote」の使い方
A. I wrote a letter yesterday. (私は昨日手紙を書いた)
B. Who wrote this script?(誰がこの台本を書いたのか)
過去形ということで訳し方だけ気をつけておけば、「write」と使い方は一緒です。
現在の話に対して過去の話をするときに使います。
「written」とは?
“write”の過去分詞形ですが、過去のこととは関係がない場合も多いです。
過去分詞形が使われるパターンはある程度決まっているので、実際の使い方を確認しながら解説していきます。
「written」の使い方
A. This book was written by Tom. (この本はトムによって書かれた)
B. I have never written a letter yet. (私はまだ手紙を書いたことがない)
C. The book written by Tom is fun. (トムによって書かれたこの本は面白い)
A. は受動態と呼ばれ、「be 動詞+過去分詞」の形をとって「?される」と訳します。
A. を能動態の文に書き換えると「Tom wrote this book. (トムはこの本を書いた)」となるように、主語と動詞の関係によって能動態が受動態かが変わってきます。
B. は完了形と呼ばれる形で、「have+過去分詞」を使って様々な意味合いを表します。
ここでは「経験」を表しています。
C. の文では、過去分詞を含む“written by Tom”が主語の“The book”を修飾しています。
このように過去分詞が形容詞的な使われ方をすることもあります。
「wrote」と「written」の違い
どちらも原形は“write”ですが、過去形“wrote”と過去分詞形“written”は使う場面が異なります。
シンプルに過去の話をしたいのであれば過去形を、受動態や完了形、名詞の修飾をしたいときには過去分詞形を使うようにしてください。
まとめ
今回は“write”の不規則変化形である“wrote”、“written”の違いについて考察しました。
他にも不規則変化をする単語はありますが、今回同様に過去形と過去分詞形を使い分けていきましょう。