「もとい(元い)」と「改め」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「もとい(元い)」と「改め」の違いとは?違い

この記事では、「もとい(元い)」「改め」の違いを分かりやすく説明していきます。

「もとい(元い)」とは?

もとい(元い)とは、前に言ったことを改めることをいいます。

言ったことに間違いがあり、それを訂正する場合に使用します。

うっかり言い間違ってしまった場合に、スマートに間違っていたことを伝えることができる言葉になります。

普段の日常会話でも使われますし、ビジネスシーン等でも使うことができます。

口語で使うものなので、文章で使うことはまずありません。

もとい(元い)の語源は「元へ」で、軍隊で使われていた言葉でした。

元の隊形や姿勢に戻れという意味で使われていたようです。


「改め」とは?

改めとは、新しいものに取り替えることをいいます。

前に言った言葉を新しく言い直す場合に使用します。

例えば歌舞伎役者が先人の名前を襲名する場合には、「松本幸四郎改め松本白鸚」とか「市川海老蔵改め市川團十郎」といった言い方をすることも多いです。

また、結婚して名字が変わった場合などに使用することもあります。

「山田改め田中です」と言ったりします。


「もとい(元い)」と「改め」の違い

もとい(元い)とは、前の言葉に間違いがあってそれを訂正する場合に使用する言葉です。

改めは前の言葉を新しくする場合に使用する言葉です。

もとい(元い)の場合には前に言った言葉に間違いがありますが、改めの場合には前に言った言葉に間違いがあるわけではありません。

例えば「松本幸四郎改め松本白鸚」という場合、松本幸四郎は襲名する前に使用していた名前です。

松本幸四郎が間違っていたわけではなく、新しい名前を襲名するので「改め」を使います。

まとめ

もとい(元い)も改めも前に言ったことを新しくする場合に使用する言葉です。

もとい(元い)の場合には前に言ったことに間違いがあり、それを訂正する場合に使用します。

改めの場合には、前に言ったことに間違いがあるわけではありません。

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