この記事では、「良きに計らえ」と「苦しゅうない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「良きに計らえ」とは?
「良きに計らえ」は「よきにはからえ」と読みます。
意味は「任せるから適切に処理しなさい」と命令する言葉です。
目上の人が下の人に対して「いちいち細かい指示はせず任せるので、望ましい結果になる様に考えてする様にと伝える言葉です。
「良きに計らえ」の言葉の使い方
「良きに計らえ」は、主君など上に立つ人が、家臣に対して使う言葉で、古臭いイメージがあります。
「良き」は形容詞「良い」の連体形、「計らえ」は動詞「計らう」の命令形で「考え合わせて適切に処置しろ」という意味です。
適当でいいという訳ではなく、相手に任せるので、きちんと結果が出る様にしろと指示する言葉です。
重大な事柄ではなく、優先度が低く、目上の人にとってあまり関心のない事柄に使われます。
「苦しゅうない」とは?
「苦しゅうない」とは、「自分は構わない・気にしない」という意味です。
目上の人が下の人に対して、自分にとっては支障がないと伝える言葉です。
「苦しゅうない」の言葉の使い方
「苦しゅうない」は、主君など上に立つ人が、家臣に対して使う言葉で、古臭いイメージがあります。
「苦しくない」の音変化で、「痛くない」「辛くない」から転じて「問題ない」「構わない」になります。
自分は気にしないので、相手にあることを許可するニュアンスです。
時代劇などでは上で紹介した「良きに計らえ」を伴って「苦しゅうない、良きに計らえ」と使われることも多く、「構わない、任せるから適切に処理しろ」という意味になります。
「良きに計らえ」と「苦しゅうない」の違い
「良きに計らえ」は「任せるから適切に処理しなさい」という意味です。
「苦しゅうない」は「自分は構わない・気にしない」という意味です。
まとめ
今回は「良きに計らえ」と「苦しゅうない」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。