この記事では、「理論的」と「実際的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「理論的」とは?
「理論的」は「りろんてき」と読みます。
意味は「それぞれの事柄を、ある法則に従って筋道を組み立てて述べる傾向があること」です。
そのものごとが起きるからには、裏付けとなる法則や共通点があるとして、納得できる様に筋道を立てて、知識として蓄えようとする考え方を表します。
「理論的」の言葉の使い方
「理論的」は名詞・形容動詞として「理論的だ・である」「理論的に説明する」などと使われます。
「理」は「玉石を磨いたときに現れる筋のある模様」から転じて「ものごとにそなわった筋道」という意味、「論」は「筋道を立てて述べる」「事の是非を述べたてる」という意味、「的」は、名詞に付き形容動詞の語幹として「そのような性質をもったもの」という意味の語、「理論的」で「ものごとに備わった筋道に従って述べる性質があること」になります。
「実際的」とは?
「実際的」は「じっさいてき」と読みます。
意味は「目の前で起きている事柄を重視して、理論や感情などを含めない傾向があること」です。
元からある説明や、こうあるべきだ、こうあって欲しいなどの感情は抜きにして、現実にあること、起きたことに信頼を置く考え方を表します。
「実際的」の言葉の使い方
「実際的」は名詞・形容動詞として「実際的だ・である」「実際的な思考」などと使われます。
「実」は「み」とも読み「草や木のみ」から転じて「中身が詰まる」「本当の事柄」という意味、「際」は「きわ」とも読み「さかい」「果て」「場合」「折」という意味、「的」は、「そのような性質をもったもの」という意味の語、「実際的」で「本当の場合の事柄を重視する性質があること」になります。
「理論的」と「実際的」の違い
「理論的」は「ものごとに備わった筋道に従って述べる性質があること」です。
「実際的」は「本当の場合の事柄を重視する性質があること」です。
まとめ
今回は「理論的」と「実際的」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。