この記事では、「疑う余地はない」と「火を見るより明らか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「疑う余地はない」とは?
相手が動揺したり、隠し事していると分かったとき「疑う余地はない」【うたがうよちはない】といいます。
例えば、温暖化が加速している現実は夏の気温の高さを見れば明らかですし、有罪が確定すると感じる場面で「彼の罪は疑う余地はない」と使うのです。
このように、もう隠そうと思っても無駄と感じるほど既に事実がはっきりしているといった場面で使われています。
「火を見るより明らか」とは?
現状を見て、はっきりしていると思う状況を「火を見るより明らか」【ひをみるよりあきらか】といいます。
燃える火を見れば子供でもお年寄りさえ燃えていると分かるところから、何が起きているか分かるといった意味で使われている言葉です。
このようなところから、極めて明確で、訂正する余地もないほど結果が目に見えて分かる場面で使われています。
「疑う余地はない」と「火を見るより明らか」の違い
「疑う余地はない」と「火を見るより明らか」の違いを、分かりやすく解説します。
罪が確定したり、犯人であると確かな証拠が出てきたとき「疑う余地はない」といいます。
もう一方の「火を見るより明らか」は道理が目に見えて分かる場面で使われている言葉です。
例えば、人が疑っている気持ちが明確であるときや、自分を嫌っているのは明らかだと感じる場面で使います。
紛れもなく事実であると確信したとき、自分の方から相手に対して伝えるわけです。
「疑う余地はない」の例文
・『兄が強盗に加わり、金品を盗んだ事実は疑う余地はなかった』
・『彼が家に来て、勝手に中へ入った事実は疑う余地はない』
「火を見るより明らか」の例文
・『妹が姉を嫌がっているのは、火を見るより明らかだった』
・『隣人が私を嫌っているのは、火を見るより明らかであった』
まとめ
意味が似ている言葉を2つ取り上げましたが、相手の表情や行動を見てはどちらを使うか調べてみるといいでしょう。