「与える」と「及ぼす」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「与える」と「及ぼす」の違いとは?違い

この記事では、「与える」「及ぼす」の違いを分かりやすく説明していきます。

「与える」とは?

「与える」には複数の意味があります。

ますは、自分の所有物を他の人に渡して、その人の物にすることです。

主に目下の者に授ける際に「与える」を使用する傾向があります。

例えば「賞を与える」などです。

次に相手のためになるものを提供する意味もあります。

例えば、「注意を与える」などです。

また、ある人の判断で人に何かをさせる意味もあり、「役割を与える」といった形で使用します。

最後、相手に、ある気持ちや感じなどをもたらせる意味もあり、「苦痛を与える」などといった形で使用します。

このように、「与える」は、様々な意味を持ち、また、良い変化に対しても悪い変化に対しても使用することができる言葉になります。


「及ぼす」とは?

「及ぼす」は及んだ状態にすること。

及んだ状態とは、物事が続く状態や広がる状態となり、あるところ、範囲まで届くこと。

ある状態に立ち入ること。

自分の力が届くこと。

能力や地位などがある基準に達すること。

といった状態を意味します。

つまり、ある作用や影響などが達するような状態にすることが「及ぼす」になります。

例えば、「被害を及ぼす」「身体に影響を及ぼす」「悪影響を及ぼす」などといった形で使用します。


「与える」と「及ぼす」の違い

「与える」「及ぼす」の違いを、分かりやすく解説します。

「与える」「及ぼす」のどちらも、何かに対して何かを引き起こすといった意味では同じ意味を持つ言葉です。

そのうえで、「与える」は自らの力によって周囲に変化を促すことを意味します。

一方、「及ぼす」は広い範囲に影響が行き渡ることを意味し、マイナスイメージでの使用が多い言葉になるといった違いがあります。

「与える」の例文

・『毎日、忘れず愛犬にエサを与えるのが私の仕事です』
・『彼には重要な役割を与えました』

「及ぼす」の例文

・『このままでは農作物に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早期解決が必要です』
・『彼の一言が私に及ぼす影響は大きかった』

まとめ

以上のように、微妙に意味が異なる「与える」「及ぼす」になります。

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