この記事では、「満を辞して」と「満を持して」の違いを分かりやすく説明していきます。
「満を辞して」とは?
「満を辞して」は「満を持して」の誤った表現方法です。
「辞して」の「辞する」とは、勤めている職や役をやめること、勧誘や申し出などを断ること、ためらわずにすること、挨拶をして帰ること、を意味します。
その意味を踏まえて考えると、「満を辞して」が誤ったものだということもわかります。
読み方が見ていることから、間違ったものとして広まった言葉が「満を辞して」になります。
「満を持して」とは?
「満を持して」とは、十分に準備を整え機会を待つことを意味します。
十分に準備を整えベストな機会を待つこと、物事が絶頂に達した状態を保つことといった2つの意味を持ちます。
「満を持して」の「満」には、みちる、いっぱいになる、ゆきわたる、などといった意味があります。
つまり、そのような状態を持ってといった意味が「満を持して」になります。
言い換えれば、「グッドタイミング」や「頃合いが整う」、「最高潮」などになります。
「満を辞して」と「満を持して」の違い
「満を辞して」と「満を持して」の違いを、分かりやすく解説します。
「満を辞して」と「満を持して」の関係は正誤関係にあります。
「満を持して」が正しい表現方法で「満を辞して」は誤った表現方法です。
漢字の意味を踏まえて考えれば、「満を持して」の意味を考えれば「満を辞して」は意味がおかしいことがわかります。
「満を辞して」の例文
・『漢字の意味を考えれば、「満を辞して」が間違いだと気づくと思います』
・『「満を辞して」は誤った表現方法でありながらも、広く使用されていることに驚きました』
「満を持して」の例文
・『今回は満を持して挑むことができそうです』
・『試合の終盤、満を持してエースを登板させました』
まとめ
以上のように、正誤関係ある2つの表現方法になります。