「紅芋」と「さつまいも」の違いとは?分かりやすく解釈

「紅芋」と「さつまいも」の違いとは?違い

紫なのに紅芋?

この記事では、「紅芋」「さつまいも」の違いを分かりやすく説明していきます。

「紅芋」とは?

近年では「レッドムーン」「レッドアンデス」の様な赤色のじゃがいもも紅芋と呼ばれる事がありますが、こちら例外だと言っていいでしょう。

基本的には沖縄で普及しているヤムイモの中身が紫色品種を指します。

近年ではECサイトや沖縄フェアで紅芋タルトを見掛ける事があるでしょう。

クリームが紫のため違和感を感じると思われますが、元々紅芋の切り口は白か紫になります。


「さつまいも」とは?

近年はショッピングセンターやドラッグストアで焼き芋が販売されており、改めて食物繊維による整腸作用などが注目されるようになりました。

また品種改良が進んで糖度の高い「さつまいも」が浸透してきたのも再評価の一因だと言っていいでしょう。

ヒルガオ科のサツマイモ属であり、日本に入ってきたのは17世紀に琉球王国経由で薩摩国へ伝わり、薩摩の国の芋が変化してサツマイモになりました。

太平洋戦争時の国難時の国民の食卓を支えたのは有名な話でしょう。

しかしそれ以前にも鹿児島で起こった饑饉で死者を出さずに乗り越えれたのは悪条件でも収穫が見込めるサツマイモのおかげだという逸話があるほどです。


「紅芋」と「さつまいも」の違い

「紅芋」「さつまいも」の違いを、分かりやすく解説します。

「紅芋」の定義は二つ、近年普及しつつあるじゃが芋 のレッドアンデスやレッドムーン種。

しかしこちらは一般的ではありません。

基本的には国内では沖縄と鹿児島で生産されるヤムイモの仲間ダイショを指します。

そのなかでも切り口が紫のものを「紅芋」と呼ばれる事になりました。

サツマイモはサツマイモ属であり、17世紀に日本に伝来。

そば等同様に肥沃な地でなくても育つために重宝されてきた作物です。

現在にいたる焼き芋ブームは2010年に登場した「紅はるか」がその潮流を作りました。

既に「紅はるか」の次世代品種も存在するほどで、東南アジアでは日本の焼き芋が人気を呼ぶほどです。

まとめ

「紅芋」は沖縄と鹿児島で主に生産されるヤムイモの仲間です。

代表的な品種は「ちゅら恋紅」などが挙げられます。

「サツマイモ」言うまでもなくサツマイモ属であり、多くの品種が存在。

しかし混同しやすいのは『紅はるか』の生産地ブランドによる別称でしょう。

茨城から鹿児島まで広域で生産されていますが、各JAによるご当地ブランド化。

同種別称が多いですが、裏返せば、それだけ日本で普及していると言えるでしょう。

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