共にある様子を表す言葉として「二人三脚」と「共存共栄」があります。
この2つはどのような違いで区別されるのでしょうか。
この記事では、「二人三脚」と「共存共栄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「二人三脚」とは?
「二人三脚」とは、「2人が協力して物事に当たることのたとえ」です。
元々は2人がパートナーとなって内側の足を結びつけ情報合わせ2人で3本の足を動かしながら競走する運動会の競技の名称です。
お互いに息を合わせ協力しないと転んでしまい上手く走れない様子から転じて「パートナーと協力して物事を進めていく様子」という意味で使われています。
どちらかがつまずけば相手もつまずいてしまう運命共同体の関係に対して用いる表現です。
「共存共栄」とは?
「共存共栄」とは、「お互いに存続して栄える関係」を指す言葉です。
異なるもの同士が存在することでお互いに繁栄がもたらされている関係性を意味します。
一方を食い物にしたりどちらか一方だけが利益を得たりするのではなく、双方にメリットがあり共にあることで栄えているどちらにとっても利がある関係性を表す言葉です。
お互いが足りない部分を補うなど、どちらか一方だけでは成し得ない繁栄が共にあることで成立している場合に使います。
「二人三脚」と「共存共栄」の違い
「二人三脚」と「共存共栄」の違いを、分かりやすく解説します。
「二人三脚」と「共存共栄」の違いは「関係の近さ」です。
「二人三脚」はお互いが力を合わせて物事を進める極めて近しい関係性なのに対し「共存共栄」はお互いが利益を得ることで繁栄している状態であり協力はしているもののある程度距離を置いた関係性です。
「二人三脚」の例文
・『二人三脚でここまでやってきた』
・『パートナーとは二人三脚の関係だ』
「共存共栄」の例文
・『共存共栄が理想だ』
・『共存共栄の関係が続く限り戦争になることはないだろう』
まとめ
「二人三脚」と「共存共栄」では両者の関係性が異なります。
新聞やテレビなどでも用いられる言葉なので意味を知っておきましょう。