この記事では、「精錬」と「洗練」の違いを分かりやすく説明していきます。
「精錬」とは?
「精錬」は、念入りで細かい、不純物を取り去り良質なものにするといった意味を持つ「精」と金属を練り鍛えるといった意味を持つ「錬」が組み合わさり成り立つ言葉です。
意味は、粗金属から不純物を除いて質のよいものにすることです。
また、よく練習すること、よく鍛えること、といった意味もあります。
類語には、「製鉄」や「製鋼」、「修業」や「切磋琢磨」などがあります。
「洗練」とは?
「洗練」は、洗う、綺麗にするといった意味を持つ「洗」と心身や技芸を鍛えるといった意味を持つ「練」が組み合わさり成立する言葉です。
意味は、詩歌や文章の表現を推敲し、より良いものにすること、人柄や趣味などを垢抜けした優雅で高尚なものにすること、です。
「洗練された文章」や「洗練された着こなし」などといった形で使用されます。
また、類語には、「磨き上げる」、「垢抜け」、「おしゃれ」などがあります。
「精錬」と「洗練」の違い
「精錬」と「洗練」の違いを、分かりやすく解説します。
同じ「みがく」行為でも全く異なったものを「みがく」ことになる「精錬」と「洗練」。
「精錬」は金属を磨き上げ不純物を取り除き良いものにすることを意味します。
一方、「洗練」の場合、磨くものは詩歌や文章の表現、人柄や趣味、ファッションなどです。
これらを磨き上げ、垢抜けした優雅で高尚なものにすることを意味します。
「精錬」の例文
・『父は難しいといわれていた鉄の精錬に成功しました』
・『精錬の結果、チームは優勝することができました』
「洗練」の例文
・『都会に行った友達が洗練されたファッションで帰省してきました』
・『私も、いつか洗練された雰囲気を演出することができるようになりたい』
まとめ
「精錬」と「洗練」の違いは以上です。
同じ「みがく」行為でも、「みがく」ものの対象も「みがく」ことで求められる結果も異なる2つの言葉になります。