この記事では、「無二無三」と「唯一無二」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「無二無三」とは?
これだと感じたものに集中して、とにかく全身の力を注ぐように取り掛かることを「無二無三」【むにむさん】といいます。
たった一つだけに絞り、絶対にやり遂げる気持ちで挑むのが大事という言葉です。
それに代われるものはないといったところからたった一つの物事に全身全霊を込めて没頭する人の様を表します。
元々、仏教の世界では成仏するには道が2,3つ存在しないという意味からきている言葉です。
「唯一無二」とは?
2つとして同じものが無いという意味がある言葉を「唯一無二」【ゆいいつむに】といいます。
この世の中に同じ色や形が同じものはない貴重なものという意味があり、それだけ希少価値が高いので大事にしなければならないと伝える言葉です。
使い方は「唯一無二の親友」といえば、2人としていない大事な友人という意味で使われています。
「無二無三」と「唯一無二」の違い
「無二無三」と「唯一無二」の違いを、分かりやすく解説します。
たった一つしかない物に打ち込んで没頭することを「無二無三」といい、物事を成し遂げるために心を込めて全身から力を注ぐという意味があります。
もう一方の「唯一無二」はいくつかある中で希少な物を指す言葉です。
たった一つを意味する「唯一」と、同じ物体は存在しないという意味の「無二」を掛け合わせています。
「唯一無二の味だ」といえば、この世の中に同じ作りで仕上げられたものはないと思う伝えられる言葉です。
「無二無三」の例文
・『弟はここ一週間、ずっと無二無三で楽器作りに励んでいた』
・『生涯に一度の大会に向けて、姉は無二無三で歌の練習に取り組む』
「唯一無二」の例文
・『愛犬は唯一無二の存在であるので、庭を快適な空間にした』
・『子供の頃から通う天丼屋の海老天は唯一無二の味である』
まとめ
意味が似ている四字熟語をご紹介しましたが、どのような場面で使い分けてみるといいか学び、状況によってうまく使い分けてみましょう。