この記事では、「メランコリック」と「メランコリー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「メランコリック」とは?
「メランコリック」は、英語の「melancholic」に由来し、「憂鬱な状態」や「物思いにふける様子」などを表す形容動詞です。
気持ちが塞ぎ込んでいる場面や物憂げな様子などを歌の歌詞に「メランコリック」と書き表しているケースもあり、見聞きしたことがある人も多いでしょう。
雨の日、けだるい朝、別れ、悲しみなどの場面では、だれもがメランコリックな状態になるものです。
「メランコリー」とは?
「メランコリー」は、英語の「melancholy」に由来し、「憂鬱」や「うつ病」を表す名詞です。
精神医学などでも使われる用語で、「メランコリー」は重度の「うつ病」という意味合いが強い言葉です。
大切な人との別れなどにおいて、深い悲哀の状態となりますが、これは時間がある程度まで解決してくれるものであるとして、精神医学上では「悲哀」と「メランコリー」は区別されているようです。
「メランコリック」と「メランコリー」の違い
「メランコリック」と「メランコリー」の共通のキーワードは「憂鬱」です。
「メランコリック」は形容詞形として「憂鬱な様子」を表し、「メランコリー」は名詞として「憂鬱」を表します。
「メランコリック」は、気分が落ち込んだ様子として誰でも体験する可能性があるものですが、「メランコリー」は「うつ病」として用いられた場合、心療内科やセラピーなどの治療が必要になる病気と判断されるケースもあります。
また、古代医学から「メランコリア」という「憂鬱になりやすい気質がある」という研究が進められ、「メランコリー」の研究や解明にも繋がるものがあります。
まとめ
いかがでしたか。
「メランコリック」と「メランコリー」は、語感は似ていますが、それぞれニュアンスが違います。
どちらも精神的な状態を表す言葉ですが、「メランコリー」は「うつ病」に関する意味合いも含んでいます。