この記事では、「おいでになる」と「うかがう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おいでになる」とは?
目上の人の行動に対し敬意を示す「おいでになる」は4つの意味を持つ尊敬語です。
1つ目は「行く」の尊敬語。
目上の人がどこかに行くことを表現する際に「おいでになる」を使用します。
2つ目は「来る」の尊敬語。
目上の人が自分側に来ることを表現する際に「おいでになる」を使用します。
3つ目は「居る」の尊敬語。
目上の人が同席する際などに主に使用します。
4つ目は「〜ている」の尊敬語。
目上の人の状態や動作に対し使用します。
「うかがう」とは?
謙譲語として用いる「うかがう」には主に3つの意味があります。
1つ目は「聞く」の謙譲語です。
言い換えれば、「お聞きする」や「拝聴する」になります。
2つ目は「尋ねる」「問う」の謙譲語。
3つ目は「訪れる」「訪問する」の謙譲語です。
「おいでになる」と「うかがう」の違い
「おいでになる」と「うかがう」の違いを、分かりやすく解説します。
「おいでになる」と「うかがう」は複数の意味を持つ言葉です。
「おいでになる」は尊敬語。
「うかがう」は謙譲語となるため、どちらも目上の人に対し使用することができる表現方法となります。
それぞれが持つ言葉の意味は「おいでになる」には、「行く」「来る」「居る」「〜ている」の意味があり、「うかがう」には、「聞く」、「尋ねる」「訪問する」の意味があり、それぞれが持つ言葉に違いがあります。
「おいでになる」と「うかがう」に共通する意味は「行く」のみになります。
「おいでになる」の例文
・『先生方が教室においでになる』
・『明日は、どちらまでおいでになるご予定ですか』
「うかがう」の例文
・『先生の話をうかがう』
・『明日、部長のご自宅にうかがうことになりました』
まとめ
「おいでになる」と「うかがう」は複数の意味を持つ言葉です。
そのうえで、「行く」という意味のみ共通する言葉になります。