現在では、光ファイバーや5g回線などを使用して多くの人が意識しないでインターネットに接続していますが、以前は速度や使い勝手も難がある「ISDN」などを使っていました。
それでは、この「ISDN」とはどういう意味でしょうか。
また、「INS」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ISDN」と「INS」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ISDN」とは?
「ISDN」とは、「Integrated Services Digital Network」の略で、1980年代に開始されたフルデジタルの交換電話網のことで、コンピュータ同士を接続するためのネットワークとしても使用されています。
「ISDN」が出現する前はネットワーク接続には「ダイヤルアップ」が一般的であり、電話と同時に使えない、速度が遅いなどの問題がありましたが、それらは「ISDN」よって解決されました。
しかし、その後は光ファイバーによる接続がメインになっています。
「INS」とは?
「INS」とは、「Information Network System」の略で、1988年にNTTによって提供が開始された「ISDN」のサービスのことを指す言葉です。
ADSLや光ファイバーのサービスが主流になってもセキュリティ的に強固な仕組みを作ることができるので、一部には使用されていますが、すでにサービスの終了が告知されています。
「ISDN」と「INS」の違い
「ISDN」と「INS」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、1980年代に始まったデジタルの公衆回線を利用したネットワークのことですが、使用されるシチュエーションが違います。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、一般用語である「ISDN」のNTTによるサービス名が「INS」ということになります。
「ISDN」の例文
・『ISDNは交換機や中継機などがデジタル化された初めての電話網です』
・『ISDNはセキュリテイの要件から今でも多くの場所で使用されています』
「INS」の例文
・『INSは現在もNTTのサービスとして提供されています』
・『NTTの一般向けISDNサービスにはINSネット64があります』
まとめ
この記事では、「ISDN」と「INS」の違いを、解説してきました。
インターネット黎明期、掲示板などで他の人とコミュニケーションするためにはコンピュータに接続したモデムに電話線を接続して、ダイヤルアップを行い、安い料金の夜間帯にネットに繋ぐことが基本でした。
速度もせいぜい1200bpsなので、画像をダウンロードするにも長時間かかりました。