この記事では、「ギベオン隕石」と「ムオニオナルスタ隕石」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ギベオン隕石」とは?
ギベオン隕石とは、ナミビアのハルダプ州で発見された隕石です。
発見したのはヨーロッパ人ですが、現地では槍などを作るのに用いられていました。
イギリス人が採集した破片がロンドンに送られ、詳しく調べた結果隕石と判明したのです。
ギベオン隕石は4億5千万年前に地球に落下したと考えられており、主に鉄とニッケルで構成されているメテオライト(鉄隕石)になります。
「ムオニオナルスタ隕石」とは?
ムオニオナルスタ隕石は、スウェーデンの最も北にあるキルナという街で発見された隕石です。
1906年に発見されました。
ムオニオナルスタ隕石もおよそ4億5千万年前に地球に落下したと考えられています。
メテオライト(鉄隕石)に分類され、9割以上が鉄でできています。
ニッケルやガリウム、ゲルマニウムなども含まれています。
「ギベオン隕石」と「ムオニオナルスタ隕石」の違い
ギベオン隕石もムオニオナルスタ隕石もメテオライト(鉄隕石)に分類される隕石で、およそ4億5千万年前に地球に落下したのは共通しています。
どちらにもウィドマンシュッテン構造と呼ばれる独特の模様があります。
ウィドマンシュッテン構造は、ニッケルと鉄の混合物が加熱融解した後にゆっくりと時間をかけて冷却することで生じるものです。
ウィドマンシュッテン構造を形成するには、100万年という長い年月が必要とされます。
ギベオン隕石とムオニオナルスタ隕石を比較すると、ムオニオナルスタ隕石の方がこの独特の模様が強く出ています。
また、産地にも違いがあり、ギベオン隕石の産地はアフリカのナミビアですがムオニオナルスタ隕石の産地はスウェーデンのキルナです。
まとめ
ギベオン隕石とムオニオナルスタ隕石の違いは、産地やウィドマンシュッテン構造による模様にあります。