この記事では、「なりました」と「なられました」の違いを分かりやすく説明していきます。
「なりました」とは?
取引関係者がロビーに到着したことを伝えるとき使われるのが「なりました」です。
今、取引先が来たことを従業員や上司に伝えるために使う言葉で、ときに「2時間前にお越しになりました」と相手へ尊敬の念を持って教えます。
反対に、「バスでお帰りになりました」と取引を終えた方たちが帰ったと伝えるときに使う場合もあるなど、身近な人に対して堅苦しさを取り払った言い方になるのです。
「なられました」とは?
「一人でお見えになられました」といって、会長や社長といった人が職場に来たことを従業員へ伝えるとき使います。
尊敬語として相手に失礼がないよう立場がある人が今到着したと伝えられる言葉です。
相手に敬意を示して、偉い方へかなり丁寧な口調で人へ伝えるために使われています。
反対に、用事が終わって帰った後は「すぐお帰りになられました」と丁寧に伝えるわけです。
「なりました」と「なられました」の違い
「なりました」と「なられました」の違いを、分かりやすく解説します。
相手が来たことを関係者に伝えるとき使う2つの言葉ですが、「なられました」は尊敬語として職場で使うには二重敬語になるため、正しくは「お見えになりました」と使うのが正解です。
ただ、なかには「データをご覧になられました」と使う人もいるので、そのような使い方のまま職場でも使ってしまいます。
相手によっては失礼になる場合がありますので、使い方に注意が必要です。
使うなら「師範になられました」と、誰がどう出世したか伝えるときに使えば失礼がありません。
「なりました」の例文
・『兄は老舗の料亭で10年修行した後、副料理長になりました』
・『大学院へと進んで勉強した彼は、50歳の若さで教授になりました』
「なられました」の例文
・『社長はお孫さんと外食するためご自宅へお戻りになられました』
・『○○さんは留学して語学を学び、イタリア語の講師になられました』
まとめ
同じ意味を持つ言葉を2つ取り上げましたが、職場では相手に対して失礼なく使えるように考えるのが大事です。
ビジネス用語を学び、うまく使い分けてみるといいでしょう。