ほぼ同義語なれど裏事情のある2つの言葉の違いを解説。
この記事では、「ノンフライヤー」と「エアフライヤー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ノンフライヤー」とは?
オランダ・アムステルダム・アイントホーフェンに本社を構える『コーニンクレッカ フィリップス』が2010年に発売開始したのがノンフライヤー調理器です。
実際に日本で販売開始されたのは2013年と丁度10年前に遡ります。
ただしこの頃には世界で爆発的な売上を見せた後の事であったため、中小規模の家電メーカーから発売。
新聞広告や通販番組でシニア層を狙った類似商品も多々販売される事になりました。
「エアフライヤー」とは?
狭義的には栃木県足利市に本社のあったデジタル総合家電メーカーの『ティー・エム・ワイ』が販売していた商品名。
ECサイトや独立系UHF局、KBS京都や東京MXの通販番組にて取り上げられたもの、同社は翌14年に倒産してしまったため、この名称は使われていません。
広義的には広義的には2つのケースで使われると言っていいでしょう。
1つはノンフライヤー調理器の仕組み、そしてもう1つはノンフライヤー調理器の総称としてです。
「ノンフライヤー」と「エアフライヤー」の違い
「ノンフライヤー」と「エアフライヤー」の違いを、分かりやすく解説します。
「ノンフライヤー」はオランダの世界的総合電機メーカー『フィリップス』が商標登録済の調理器具。
「エアフライヤー」は狭義的には13年に栃木県足利市の家電メーカーが販売していた空気対流方式の調理器具。
同社の倒産によりほぼ現在では広義的な意味でしか使われません。
1つは熱と空気の対流を利用、さらにはそれを高速循環させて加熱調理する仕組み。
もう1つはその仕組みを使った調理器具の別称です。
また韓国などでは『フィリップス』が「ノンフライヤー」とともに「エアフライヤー」を商標登録しようとしましたが、拒否される案件が発生。
この事案から判断できるとおり、ノンフライヤー調理器具の元祖である『フィリップス』も2つの言葉を同義語として見做していたのは間違いないでしょう。
まとめ
「ノンフライヤー」は2010年にオランダの『フィリップス』が発売した熱空気対流、高速循環方式の調理器具を指します。
「エアフライヤー」は同社が同時に商標登録を試みた国が存在するほどに「ノンフライヤー」と同義語として判断していいでしょう。
また現実的には熱空気対流、高速循環方式そのものやそのシステムを使った調理器具の別称として使われています。