この記事では、「お気づきの点がございましたら」と「何か問題があれば」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お気づきの点がございましたら」とは?
「気づいたことがあったら」を相手を敬う表現にした言葉です。
「お気づき」は「気づき」に「お」をつけて、相手に敬意を表す言い方にしています。
「気づき」は「気づく」のことで、それまで意識していなかったことに注意が向いて、物事の存在や状態を知るという意味があります。
「点」はところという意味です。
「ございまし」は「ございます」のことで、「ある」の意の丁寧語です。
「たら」は、実現していない動作や状態を仮に実現したと考えていう意を表します。
「何か問題があれば」とは?
「問題があったならば」という意味です。
「何か」は、はっきりしない内容を表す言葉です。
「問題」には、解決しなければならない事柄、困った事柄という意味があります。
「ば」は、実現していない事柄を実現したと仮定する条件を表します。
仮定をしている表現なので、実際に今問題が起こっているとは限りません。
「お気づきの点がございましたら」と「何か問題があれば」の違い
「お気づきの点がございましたら」と「何か問題があれば」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は気がついたことがあったらという意味です。
たとえば、文章に間違いがあった、物を使っていてこんな点が気になった、といったことを聞き手が気づいたならば、それを話し手側に伝えて欲しいときにこの言葉を使います。
気がついた事柄は、困った事柄とは限りません。
後者は問題があったならばという意味です。
物を使っていたら不都合が生じた、といったことを聞き手が経験したならば、それを伝えて欲しいときにこの言葉を使います。
解決すべき事柄、困った事柄があったらという意味です。
まとめ
「気づく」と「問題」は意味が異なり、それぞれの言葉は使う場面が異なります。