この記事では、「dnr」と「dnar」の違いを分かりやすく説明していきます。
「dnr」とは?
dnrは、でぃーえぬあーると読むのが正解な言葉です。
do not resuscitateを略した語が、このdnrであり、蘇生拒否を意味する言葉としてかつては使用されていました。
より詳細に説明するとこのdnrは、患者の容態が急変してしまい心肺停止の状態に陥った際にも、心肺蘇生を行わない事を意味するのです。
もっともあくまで心肺蘇生を行わないという意思表示であり、それ以外の措置は行われていたのです。
「dnar」とは?
dnarは、でぃーえぬえーあーると読むべき言葉となっています。
do not attempt resuscitationを略した言葉がこのdnarであり、蘇生措置拒否という意味で用いられている言葉です。
要するに救命の可能性が非常に低い終末期患者本人かその家族が、心肺停止時に心肺蘇生を行わない事を意思表示する言葉として、現在、利用されています。
あくまで心肺蘇生をしない事を表明する事であり、それ以外の処置は行われるのです。
「dnr」と「dnar」の違い
dnrとdnarの文字表記を比較してみると、aの文字が付くか付かないかの違いがある事に気付けます。
所がその他の文字は同じであり、しかもどちらも英語の略語で、心肺蘇生拒否を意味する言葉として使用されているのです。
同じ意味を表現する言葉ですが、dnrはかつて心肺蘇生拒否という意味で多く使われていた言葉であり、現在ではdnarが主流となって用いられています。
まとめ
2つの言葉には共通する文字が多いだけでなく、どちらも英語を略した言葉で、心肺蘇生拒否という同じ意味を表現した言葉です。
同じ意味を指し示す言葉ですが、dnrは以前まで心肺蘇生拒否を表す言葉として多く使われていた言葉となっています。
しかし現在では、同じ意味の言葉として、dnarを用いるのが主流となっているのです。