この記事では、「滅失」と「紛失」の違いを分かりやすく説明していきます。
「滅失」とは?
「滅失」は「めっしつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「価値がそこなわれ、存在がなくなること」という意味です。
2つ目は「法律用語で、災害・人為的を問わず、物が物理的存在をなくすこと」という意味です。
「滅失」の言葉の使い方
「滅失」は名詞として「滅失する・した」「滅失させられる」などと使われます。
「滅」は「ほろ(びる)」とも読み「存在しているものを絶やしなくする」という意味、「失」は「うしな(う)」とも読み「なくす」「うせる」という意味、「滅失」で「存在しているものを絶やしてなくすこと、絶やされてなくなること」になります。
基本的に、事故・災害・故意・過失に関係なくものの存在が消えてなくなることに使われます。
「紛失」とは?
「紛失」は「ふんしつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「物が何かに入り混じってわからなくなり、なくなること」という意味です。
2つ目は「囚われていたものが、抜け出して逃げること」という意味です。
「紛失」の言葉の使い方
「紛失」は名詞として「紛失する・した」「紛失届け」などと使われます。
「紛」は「まぎ(れる)」とも読み「ものごとがもつれる」「入りまじってわからなくなる」という意味、「失」は「なくす」「うせる」という意味、「紛失」で「入りまじって分からなくなりなくなること」になります。
基本的に、どこかに存在しているが、見当たらなかったり、思いだ出せない時に使われます。
「滅失」と「紛失」の違い
「滅失」は「存在しているものを絶やしてなくすこと、絶やされてなくなること」です。
「紛失」は「入りまじって分からなくなりなくなること」です。
「滅失」の例文
「滅失」の例文は以下の通りです。
・『火災で書類が滅失する』
・『キャンドルが溶けて滅失する』
「紛失」の例文
「紛失」の例文は以下の通りです。
・『入館に必要なIDカードを紛失する』
・『外出先でスマホを紛失する』
まとめ
今回は「滅失」と「紛失」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。