この記事では、「予防医療」と「予防医学」の違いを分かりやすく説明していきます。
「予防医療」とは?
「予防医療」とは病気にかからないようにするために施される医療行為です。
多くの医療行為はすでにかかっている病気を治すために行われますが、そもそも病気にかからないようにするのが予防医療と言えます。
インフルエンザなど流行病のワクチンの予防接種が代表的な予防医療と言えるでしょう。
ただしワクチン接種などのいかにもな医療行為だけを指すものではなく、バランスのいい食事にサプリメントで不足を補うなども含みます。
「予防医学」とは?
「予防医学」とは本格的に病気が発症する前に何とかすることを目的とした医学です。
一次予防は最適な生活習慣と体作りによる病気の予防、二次予防は定期検診などによる未症状な病気の早期発見、三次予防は発症した病気の進行抑制や再発防止と三段階に分かれます。
それぞれの段階でどういった予防が可能で、どういった行動が役に立つかを考え見つけ体系化したものが予防医学です。
「予防医療」と「予防医学」の違い
「予防医療」と「予防医学」の違いを、分かりやすく解説します。
本格的な病気にかからないために施される医療行為が「予防医療」で、どういった医療行為が病気の予防になるかを追究する医学が「予防医学」です。
ワクチン接種や短いスパンでの定期検診が「予防医療」の内容になりますが、それらは「予防医学」でそれらが有効だからと認められたから行われています。
まとめ
まず病気が発症して悪影響を及ぼしてから治すのではなく、そもそも病気にならなかったり発症する前に治したほうがいいという考えで「予防医学」が生まれ、その研究や検証によって有用だと証明され実際に医療行為として実践されているものが「予防医療」です。
文字通り医療行為が「予防医療」で、知識や学問としての分類が「予防医学」と考えればわかりやすいでしょう。