玄米と白米に似た関係?この記事では、「粗製糖」と「上白糖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「粗製糖」とは?
砂糖の精製過程に置いて必要最低限の精製しか行われていない砂糖を「粗製糖」と呼びます。
見た目はサトウキビからの抽出液が色濃く残った茶色をしています。
サトウキビの持つ栄養や味わいがダイレクトに現れるのが特徴だと言っていいでしょう。
「上白糖」とは?
豆知識で良く出てくる話題の1つとして有名なのが「上白糖」は日本でしか作られていない砂糖な事でしょう。
では世界的に砂糖は使われていないかと言えば、当然のその様な事はありえません。
世界的に見れば砂糖=グラニュー糖の図式になります。
「上白糖」の特徴としては精製過程で転化糖はブドウ糖と果糖からなり、これを加える事で甘味が増すとともに吸湿性を持つ事で良く言えばしっとり、悪く言えばダマ・塊になりがちだと言えるでしょう。
「粗製糖」と「上白糖」の違い
「粗製糖」と「上白糖」の違いを、分かりやすく解説します。
その色と最低限の精製しか行っていない事から玄米と白米の関係に似ている様に思えます。
これは半分正解で半分外れだと言っていいでしょう。
「粗製糖」は精製を最低限度しか行いませんが、それでも不純物を取り除くために1度で処理が終わる事はまずありえません。
見た目は前者がサトウキビの煮汁そのものの茶色がかっているのに対して後者は純白な違いがあります。
「粗製糖」はしっとりした味わいを感じられますが、これはサトウキビ由来の黒蜜によるものです。
一方の「上白糖」はわずか1%ながらも転化糖を加える事で果糖が存在。
果糖の吸湿性の高さが反映されるものとなりました。
まとめ
「粗製糖」はサトウキビの絞り汁から不純物を取り除いて作られた砂糖を指します。
色から玄米を想像する方も多くいらっしゃる事でしょう。
しかし玄米は籾殻を取り除いた米なのに対して、「粗製糖」は数回の不純物除去工程を踏むなど手間暇のかけ方は大きく違う物があります。
「上白糖」は精製の過程において転化糖を1. 3%ほど添加。
これによって甘味の底上げがされています。
また近年、世界的なトレンドとして健康のために未精製の食物が重宝されており、より「粗製糖」は需要が高まっていると言えるでしょう。
一方の「上白糖」はほぼ日本でしか食べられていないのが大きな違いだと言えるでしょう。