この記事では、「教養学部」と「教育学部」の違いを分かりやすく説明していきます。
「教養学部」とは?
「教養学部」とは教養を得るために学問知識を身につけることを目的としている学部です。
一般的に学部と言えば文学の古典についてや化学の物理についてなど特定の学問を追究するものですが、教養学部では特定テーマの学問を学ぶのではなく、様々な学問を広く学んでいきます。
その中で自分に適した学問を主専攻として選びますが、それ以外の分野の知識も蔑ろにするのではなく、様々な視点から物事を捉えるための土壌とし、そうして教養を身につけるというのが教養学部です。
「教育学部」とは?
「教育学部」とは教育という事象を取り扱う学問を修めるための学部です。
例えばどのように新しい知識を伝え間違った知識を是正するかという方法であったり、教育に関して自国や他国ではどのような制度や法令があるかなど、教育というテーマを主題として知識を深めます。
教育のためには他の学問の基礎とし応用する形で利用する必要があるため、様々な学問に触れなければなりません。
しかしそれらの学問を広く学ぶことは目的ではなく、知識を与えるにはその知識を持っていることが前提となるので、教育についての前提条件を満たすために学んでいるにすぎません。
「教養学部」と「教育学部」の違い
「教養学部」と「教育学部」の違いを、分かりやすく解説します。
自分が教養を得ることで広く柔軟な視野や考え方を身につけるための学部が「教養学部」で、人に学を与える教育というものについて研究する学部が「教育学部」です。
「教養学部」は諸学問を教養として視野を広げるための土壌とするために学びますが、「教育学部」は教育について研究するという目的の基礎や前提条件として諸学問を学びます。
まとめ
「教養学部」と「教育学部」は字面的には似ていますが、自分が教養を身につけるために学ぶのか、それとも他人への教育についてを学ぶのかで、その学部で学ぶ目的は全くの別物です。
「教養学部」は教養を身につけるという目標のために専攻分野を決めてそれを中心に様々な諸学問の知識を深めていきます。
しかし「教育学部」は教育という専攻分野を研究することが目標であり、様々な諸学問の知識を深めるのは教育についてを研究するための前提となる知識を得るためです。
