「居室」と「リビング」はどちらも住宅内にある部屋を指す言葉です。
2つの言葉はそれぞれどんな部屋を指しているのでしょうか。
今回は、「居室」と「リビング」の違いを解説します。
「居室」とは?
「居室」とは、「普段いる部屋」を指す言葉です。
「居室」の使い方
建築基準法では「居住、作業、娯楽などの目的のために継続的に使用する室のこと」(建築基準法2条4号)と説明しています。
簡単に言えば日常生活を過ごす部屋であり寝室や居間、台所などが「居室」にあたります。
住宅内にある部屋の中でも浴室や洗面所、納戸などは特定の目的を与えられた部屋であり日常を過ごすのに使う部屋ではないので「居室」ではありません。
「リビング」とは?
「リビング」とは、「住人が憩いの場として利用するくつろぐための部屋」を指す言葉です。
「リビング」の使い方
家族が集まりのんびりくつろいで過ごす部屋を指します。
お茶を飲んだり本を読んだりテレビを見たりなど住宅にある部屋の中で家族全員が主に過ごす部屋が「リビング」に当たります。
家の住人全員が利用する共有空間であり、くつろぐ以外にも来客をもてなしたり遊びに利用したりなどいろいろな使い方をされる部屋です。
「居室」と「リビング」の違い
家族が普段いる部屋が「居室」、家族がくつろいで過ごすための部屋が「リビング」です。
家族が日常的に利用する部屋なので「リビング」も「居室」に含まれます。
一般的には「居室」のうち家族がくつろぎのために使う洋風の部屋を「リビング」といい、同じような目的の部屋でも和風のものは「居間」と呼ばれます。
「居室」の例文
・『十分な広さの居室を備えた住宅』
・『居室のゆとりを重視して設計する』
「リビング」の例文
・『一日の大半をリビングで過ごす』
・『家族全員リビングにいる』
まとめ
「居室」と「リビング」は全く異なるものを指しています。
混同しやすい言葉なのでそれぞれの正しい意味を理解し区別してください。