「居留地」と「租界」の違いとは?分かりやすく解釈

「居留地」と「租界」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「居留置」「租界」の違いを分かりやすく説明していきます。

「居留置(きょりゅうち)」とは?

「居留地」とは、「国内において、外国人の居留や営業のために区分けして、指定した地域」を意味する言葉です。

日本では明治時代の初期までに東京や横浜、大阪や神戸、長崎などに「居留地」が設けられましたが、明治33年(1900年)の条約改正により撤廃されました。


「居留地」の使い方

「居留地」は名詞として使われています。


「租界(そかい)」とは?

「租界」とは、「中国の開港都市における外国人がその居留地区の警察や行政権を掌握した組織や地域のこと」を意味する言葉です。

「租界」は1845年に英国が上海に設けてから一時は8カ国27か所にまで及びましたが、第二次世界大戦中に全て返還されました。

「租界」の使い方

「租界」は名詞として使われています。

「居留地」と「租界」の違い

「居留地」「(日本)国内における外国人の居留などのために指定された地域」という意味を表します。

そして、同じく「(中国)国内における外国人の居留などのために指定された地域」のことを中国では「租界」と呼んでいました。

「居留地」の例文

・『明治時代に撮影されたと思われる当時の居留地の風景が映った写真が書物に載っていた』

「租界」の例文

・『アヘン戦争後の1842年、南京条約に則り、清国は上海を含む5港を開港し、上海にはイギリスやアメリカ、フランスの租界が置かれた』

まとめ

「居留地」とは、「国内において、外国人の居留や営業のために区分けして、指定した地域」を意味する言葉です。

「租界」とは、「中国の開港都市における外国人がその居留地区の警察や行政権を掌握した組織や地域のこと」を意味する言葉です。

「国内における外国人の居留などのために指定された地域」のことを日本では「居留地」と呼び、中国では「租界」と呼びます。

違い
違い比較辞典