日本語には、ちょっとした語尾の違いで、印象がかなり変わってしまうことがよくあります。
特に敬語表現に関しては気を付ける必要があります。
たとえば、相手がどう思っているかを確認したいときに「どう思いますか」と聞きます。
それでは、この「どう思いますか」とはどういう意味でしょうか。
また、「どう思われますか」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「どう思いますか」と「どう思われますか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「どう思いますか」とは?
「どう思いますか」とは、相手の考えを尋ねるときに主に使用される表現で、語尾は丁寧語になっています。
「どう思われますか」とは?
「どう思われますか」とは、相手の考えを尋ねるときに主に使用される表現で、語尾は丁寧語になっています。
さらに、「思う」という動詞に「われる」という尊敬の語尾がついています。
「どう思いますか」と「どう思われますか」の違い
「どう思いますか」と「どう思われますか」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、相手の考えを確認する目的で使用される表現であるのは同じですが、相手が受ける印象が違います。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「どう思いますか」よりも「どう思われますか」のほうが一段上の敬語表現です。
したがって、目上の人に対して使用するなら、「どう思われますか」を使うのがよいでしょう。
しかし、この表現もある意味ではそれほど高い敬語表現とはいえませんので、もし最高の敬語が必要であれば、「いかがおぼし召しますでしょうか」や「いかがご高察なさいますか」となりますが、こうなると逆の意味にとらえられてしまう可能性もあるので注意が必要です。
「どう思いますか」の例文
・『この意見に関して、あなたはどう思いますか』
・『こちらが一番ふさわしいと思いますが、どう思いますか』
「どう思われますか」の例文
・『この意見に対して、先生はどう思われますか』
・『こちらが一番お似合いだと思いますが、どう思われますか』
まとめ
この記事では、「どう思いますか」と「どう思われますか」の違いを、解説してきました。
今回ご紹介したのは単純に敬語の使い方の問題なので、ある意味では判断は難しくないと思います。
たとえば、敬語の語尾がなにもついていない状態から、丁寧な語尾をつけた場合、単語の変化によって尊敬語や謙譲語になる場合、そして、一番強いのは尊敬や謙譲のための専用の単語を使う場合です。
この法則にしてがって、相手と自分の立場によって表現を変えて見てください。