昔からオーディオマニアにとって、スピーカーというのは音の出口として特に重要でした。
そんなスピーカーをアンプに繋ぐときに気にしなければならないのがインピーダンスという数値で、現在販売されているものの多くは「6Ω」のものです。
それでは、この「6Ω」とはどういう意味でしょうか。
また、「8Ω」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、スピーカー「6Ω」と「8Ω」の違いを分かりやすく説明していきます。
スピーカー「6Ω」とは?
スピーカー「4Ω」とは、スピーカーのインピーダンス、つまり抵抗値のことを表す数字です。
「6Ω」のスピーカーは現在販売されているものとしては一番多くの製品があり、接続するアンプやケーブなども豊富で、選択に悩むことはほとんどありません。
スピーカー「8Ω」とは?
スピーカー「8Ω」とは、スピーカーのインピーダンス、つまり抵抗値のことを表す数字です。
「8Ω」のスピーカーは、一昔前の昭和の時代には主流のものでした。
したがって、アンティークのオーディオ機器をメインに使用しているケースではこの「8Ω」のスピーカーを中心に構成を考えることになるでしょう。
スピーカー「6Ω」と「8Ω」の違い
スピーカー「4Ω」と「6Ω」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、スピーカーの特性を表すインピーダンスの数字で、抵抗値であるということは同じですが、数字が違うことで大きな違いが現れます。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、同じケーブルと同じアンプを使用した場合には「6Ω」のスピーカーの方が「8Ω」のスピーカーよりも大きな音が出るということになります。
ただ、これは能率というスピーカーの性能値が同じである場合の話です。
そもそもインピーダンスは電気抵抗の大きさを表しているので、大きければ電気を通しにくく、小さければ通しやすいということになります。
したがって、アンプの出力が例えば100Wであり、それが8Ωの時のものだとすると、そのアンプに「6Ω」のスピーカーを繋ぐと出力はもっと小さくても同じ音量を出すことができます。
まとめ
この記事では、スピーカー「6Ω」と「8Ω」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、スピーカーのインピーダンスとしては両方とも一般的なものですが、昔のスピーカーは「8Ω」どころではなく、「256Ω」のようなものもありました。
このことからインピーダンスは高い方が性能が良いと考えている人もいるようですが、実際問題としてはインピーダンスの数字そのものが音質に影響を与えることはほぼ無いというのが常識です。