「巨細」と「委細」の違いとは?分かりやすく解釈

「巨細」と「委細」の違いとは?分かりやすく解釈違い

「巨細」「委細」はそれぞれどのような意味を持ちどのような違いで区別すれば良いのでしょうか。

今回は、「巨細」「委細」の違いを解説します。

「巨細」とは?

「巨細」とは、「大きなことと細かいこと」を意味する言葉です。


「巨細」の使い方

「巨細」「巨」「巨像」「巨人」などサイズがとても大きいことを表します。

「細」「細部」「詳細」のように物事の隅々まで見るようなこまかさを表します。

「巨細」「大小」「長短」のように正反対の意味を持つ漢字を組み合わせた言葉です。

一般的には大きなものから小さなものまでの全てを表す意味で使うことが多く、大きさで選別しない全部を指す場合に用いられます。


「委細」とは?

「委細」とは、「詳しい事情」を意味する言葉です。

「委細」の使い方

ある物事の全体像がつかめるくらい詳しい事情を表します。

ある物事を理解するには大雑把な情報だけでは不十分である程度細かく詳しい情報も必要です。

「委細」は全体像を把握できる程度の詳しい事情を表しますが専門家が知る情報ほど詳しくなく、物事に携わっている人であれば当然知っているくらいの詳しさを表します。

対外的に説明するには長すぎるが関係者なら十分知識として持っている程度の詳しい事情が「委細」に当たります。

「巨細」と「委細」の違い

大きなものから小さなものまで規模や程度を問わない全てが「巨細」、全体をつかめるくらいの詳しさが「委細」という違いで区別されます。

「巨細」は規模や程度に関係なく認識できる全ての事情を指しますが「委細」には必要以上に詳しすぎる事情は含まれません。

「巨細」の例文

・『巨細漏らさず報告する』
・『巨細を問わずすべての事故の状況を調べなおす』

「委細」の例文

・『委細面談にてお伝えします』
・『委細は聞いているので説明は必要ない』

まとめ

「巨細」「委細」はこちらも細々とした壊しさを表す言葉ですが表す範囲に違いがあります。

どの程度の範囲を指しているのかを基準に区別してください。

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