この記事では、「しかり」と「しっかり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「しかり」とは?
「しかり」を漢字で書くと「然り」になります。
意味は、そのようである、そのとおりである、そうである、です。
このような意味を持つ言葉になることから、同調する返事として使用されることも多く、例えば、「今日は暑いですね」といった言葉がけに対し自分自身も暑いと思った時の返事として「しかり」を使用します。
また、そうであるのが当然といった意味として、「然る可き」「然りぬべし」が用いられるほか、逆接には「然りと雖も」「然りとて」「然りながら」「然れとも」。
順接には「然るが故に」「然る上は」「然り而して」「然れば」があります。
「しっかり」とは?
「しっかり」を漢字で書くと「確り」です。
意味は、固く強いさまや確かで揺るがないさま、考えや人柄などが堅実で信用できるさま、気持ちを引き締め確実にするさま、身心が健全であるさま、十分であるさま、相場が上昇傾向にあるさま、と様々です。
日常的によく用いられる言葉で、言い換えれば、「がっしり」や「断然」、「明白に」、「堅く」、「確か」、「気丈」などになります。
「しかり」と「しっかり」の違い
「しかり」と「しっかり」の違いを、分かりやすく解説します。
「しかり」と「しっかり」は以上のように全く異なった意味を持つ言葉です。
しかし、漢字で書く場合「しかり」が「然り」。
「しっかり」が「確り」となるため、同じ意味だと誤解されることが多い言葉になるといった特徴があります。
「しかり」の例文
・『自分にとって良い人ばかりはありません、逆もまたしかりで自分にとって悪い人ばかりでもありません』
・『しかり、彼女の言う通りかもしれない』
「しっかり」の例文
・『しっかりと勉強するように伝えました』
・『私は、お姉ちゃんらしくしっかりしなさいと母に言われ育ちました』
まとめ
以上のように、漢字で書くと誤解されやすい2つの言葉になります。