この記事では、「山蕗」と「水蕗」の違いを分かりやすく説明していきます。
「山蕗」とは?
「山蕗(ヤマブキ)」とは、山野に自生している「蕗(フキ)」のことで、「野蕗(ノブキ)」とも言います。
「蕗」はキク科フキ属に分類されている多年草の植物で、野生種と栽培種があります。
「蕗」は日本が原産で、草丈は10㎝〜70㎝くらいあります。
「蕗」の開花時期は2月〜5月頃です。
雌雄異株で、雌花は白色、雄花は淡黄色の花が咲きます。
実は痩果で、白色の綿毛が付いた実(種子)は風によって散布されます。
「蕗」の葉は緑色、根生の単葉で、円い大型の葉です。
地下茎は有毒です。
若い花茎が、「蕗の薹(フキノトウ)」と呼ばれ、春の山菜の一つになっています。
「水蕗」とは?
「水蕗(ミズブキ・ミズフキ)」とは、栽培されている「蕗」の一つです。
水分が多く、苦味が少なく、柔らかな食感が特徴です。
また、「水蕗」はスイレン科オニバス属の「オニバス」の別名にもなっています。
「山蕗」と「水蕗」の違い
「山蕗」と「水蕗」の違いを、分かりやすく解説します。
「山蕗」は野生の種ですが、「水蕗」は栽培されている種になります。
また、「山蕗」は中空がありませんが、「山蕗」には中が空洞になっています。
「山蕗」と「水蕗」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「蕗」の別称には、「ヤマブキ」、「ミズブキ」、「オオブキ」などがあります。
また、「蕗」の英語表記は「Fuki」、「Giant Butterbur」などになります。
そして、「蕗」は二十四節気・七十二候で、大寒の初候「款冬華(ふきのはなさく)」として登場しています。
1月20日〜1月24日頃ですが、雪の中から、蕗の花が咲く頃とされ、春が少しずつ近付いているのを感じさせてくれます。
今回は「山蕗」と「水蕗」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「山蕗」と「水蕗」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。