この記事では、「残地物」と「残置物」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「残地物」とは?
前に住んでいた人が残して行った「残置物」を「残地物」【ざんちぶつ】と書くのは誤りです。
置いて行く物は動産となり、代表的なものとしてはガステーブルや照明、温水器といった取り付けて使う物の他に、空き瓶や鍋、弁当箱といったゴミも財産とみなされます。
財産とみなされるため購入者の許可なく捨てるのは問題となり、勝手に捨てないようにしなければなりません。
法律的にも「残地物」といった言葉は使わないと覚えておき、賃貸物件を借りるときは2020年から変更された「残置物撤去」に関する民法を学ぶといいでしょう。
「残置物」とは?
賃貸に入居する人が引越しするため部屋で使っていた物を置いて行くことを「残置物」【ざんちぶつ】といいます。
このように読む対象物としては、その部屋に元々取り付けられていなかった物であり、前に住んでいた入居者が後から設置したガステーブルや換気扇、照明といったものが対象になるわけです。
代表的なものとしてはクーラーがあり、壁に穴を開けてパイプを通し、ベランダには室外機を置いたまま取り外さずに置いていきます。
賃貸に置いて行った物だけでなく、実家に住んでいた子供が残していった物も「残置物」になり、処分するときは本人に聞く必要性があるのです。
「残地物」と「残置物」の違い
「残地物」と「残置物」の違いを、分かりやすく解説します。
入居者が部屋に取り付けたまま置いて行った「残置物」という言葉を誤って書くと「残地物」になります。
法律上ではまったく使われていない言葉であるため、間違わないよう注意が必要です。
正しくは「残置物」であり、意味は賃貸物件を借りていた入居者がより部屋を快適に使うために取り付けた設備を、退去するときそのままにして出る物を指します。
よく部屋に残していくものとしてはトイレのウォシュレットがあり、冷たい便座を変えるため保温機能が付いたものを取り付けて、次の人に使ってもらえるように置いて行くのです。
他にも給湯器やカーテンレールなどが挙げられます。
まとめ
とても似た漢字を使った言葉を2つご紹介しましたが、「残地物」は一般的には使われていない言葉で、正式には「残置物」と書きます。
言葉の意味を正しく学び、状況に応じて使い分けてみましょう。