この記事では、「ホオノキ」と「タイサンボク」の違いを分かりやすく説明します。
ホオノキとは?
ホオノキとは、モクレン科モクレン属に属する樹木です。
漢字では「朴の木」と書きます。
ホオノキの葉はとても大きく、丈夫で良い香りがするのが特徴です。
ホオバ(朴葉)と呼ばれ、殺菌作用があるため、昔は食べ物を盛るための器として用いられていました。
ホオバを筒状に折り、お酒を入れるための器にしていたという話もあります。
現在も食べ物を包む風習が残っており、朴葉寿司や朴葉にぎり、朴葉餅などが知られています。
朴葉寿司は岐阜や長野、奈良などに伝わる郷土料理で、ちらし寿司をホオノキの葉で包んだものをいいます。
タイサンボクとは?
タイサンボクもモクレン科モクレン属に属する樹木で、漢字では「泰山木」と書きます。
20mになることもある大木で、花や葉が立派だったため中国の名山として知られる泰山から名づけられました。
夏には大きく白い花を咲かせます。
また、タイサンボクは北米が原産で、アメリカのミシシッピ州とルイジアナ州では州の木に指定されています。
観賞用に植栽されており、日本には明治時代に導入されました。
ホオノキとタイサンボクの違い
ホオノキもタイサンボクもモクレン科モクレン属に属する樹木ですが、ホオノキが落葉性なのに対してタイサンボクは常緑性です。
そのためホオノキは、秋になると葉が黄色くなり落葉します。
また、葉もホオノキの方がタイサンボクよりも大きく、食べ物を包むために用いられています。
タイサンボクの葉は分厚くて、光沢があります。
ホオノキとタイサンボクの花はどちらも大型で似ていますが、ホオノキの花は少しクリーム色っぽくタイサンボクの花は白色です。
タイサンボクの花はマグノリアと呼ばれ、香水の原料にもなります。
まとめ
ホオノキは落葉性なので秋に葉が落ちますが、タイサンボクは常緑性なので葉は落ちません。
葉が大きいのはホオノキの方です。