この記事では、「お経」と「声明」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お経」とは?
お経は、おきょうと読むべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、敬意を表す語という意味を持っているおの文字に、仏の教えを書きとどめたものといった意味を有する経の漢字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事からお経は、お釈迦様が説いた教えを纏めたものを示すのです。
お経を葬儀で読む事によって、故人をあの世に導く事が出来たり、安らかな眠りへと誘うといった役割があるとされています。
「声明」とは?
声明は、しょうみょうと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、喉の奥にある器官を使い人や動物が出す音といった意味の声の漢字に、あきらかにするとかあかるい等の意味がある明の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
故に声明は、仏典に節をつけた仏教音楽を表すのです。
仏典を朗唱する行為を声楽として扱う事であり、インドで誕生し、中国を経て日本に伝わって来たとされています。
「お経」と「声明」の違い
お経と声明の文字表記を比較してみると、使用されている文字も読み方も全然違っている言葉同士です。
所がどちらも仏教に関連した言葉として使用されるため、混同する恐れはないとは言い切れません。
とはいえ表現する意味には明らかな違いがあり、お経は、仏様が説いた教えを纏めたものを示すのです。
もう一方の声明は、仏教の経文を朗唱するという声楽を表します。
まとめ
2つの言葉には共通する文字はなく、読み方も似てはいない言葉同士です。
ですがどちらも仏教に関連した言葉として駆使されていたりするので、ごっちゃになる危険性はないとは言えません。
ただし指し示す言葉の意味には相違点があるので、そこを把握すれば上手く使い分け出来ます。
ちなみにお経は、お釈迦様が説いていた事柄を纏めたものに対して用いる言葉です。
対する声明は、仏典に節をつける事で誕生した仏教音楽という意味で使用されています。