この記事では、「退職届」と「離職票」の違いを分かりやすく説明していきます。
「退職届」とは?
「退職届」は「たいしょくとどけ」と読みます。
意味は「雇用契約において、労働者が退職すると確定した段階で、雇用者に対して労働契約の解除を届け出る書類のこと」です。
本人が「辞めたい」と意思表示して、会社側が承諾した時に、退職手続きの手始めとして必要な書類を表します。
民法では、退職する14日前までに意思表示することとされていますが、一般的に就業規則に定められていたり、習慣的なものとして、退職したい場合は1ヵ月前までに申し出ることが多くなります。
「退職届」の言葉の使い方
「退職届」はビジネス用語として使われます。
「退」は「しりぞ(く)」とも読み「後ろにさがる」「身を置いていた場所や地位から去る」という意味、「職」は「暮らしのためにする仕事」という意味、「届」は「申し出る」という意味、「退職届」で「身を置いていた仕事を辞めることを申し出る文書」になります。
「離職票」とは?
「離職票」は「りしょくひょう」と読みます。
意味は、「その組織の従業員との雇用契約を解除したことを証明する公的な書類のこと」です。
公的機関が、退職者に対して「仕事を辞めこと」を証明する書類のことです。
主に、雇用保険の失業給付を申請する時に必要とされ、ハローワークが発行して会社が受け取り、退職者へ渡します。
「離職票」の言葉の使い方
「離職票」はビジネス用語として使われます。
「離」は「はな(れる)」とも読み「別々になる」という意味、「職」は「暮らしのためにする仕事」という意味、「票」は「書き付け」「薄い紙片」という意味、「離職票」で「暮らしのためにする仕事を辞めたことを示す書き付け」になります。
「退職届」と「離職票」の違い
「退職届」は「身を置いていた仕事を辞めることを申し出る文書、退職者が書いて会社に提出する」です。
「離職票」は「暮らしのためにする仕事を辞めたことを示す書き付け、公的機関が発行して退職者に渡す」です。
まとめ
今回は「退職届」と「離職票」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。