この記事では、「寓話」と「おとぎ話」の違いを分かりやすく説明していきます。
「寓話」とは?
「寓話」は、たとえ話で、動物がしゃべってお話をするというように通常ではありえない物語を作り話ですることです。
なので、「寓話」は、北風と太陽のように、どう見ても人間ではない存在が、おしゃべりをして物語を構築していて、動物とか生物ですらない物が教訓を教えるというのが「寓話」が持つ意味になります。
よって、「寓話」は、ハッピーエンドという概念もなければバットエンドという概念もなく、ただ教訓だけが印象に残るというものが多いです。
「おとぎ話」とは?
「おとぎ話」は、暇を持て余した際、その暇を埋めるために作り出された架空の話で、退屈を埋めるためだけに作られたお話です。
そのため、桃太郎なんかの「おとぎ話」も元々のプロトタイプと言われる話においては、勧善懲悪でなく、単なる悪逆非道の物語だったりします。
しかし、「おとぎ話」は、だんだんと子供の退屈を埋める話という時代の流れに乗ることで、今では、勧善懲悪なる、物語になり子供の退屈を埋める物語のことを「おとぎ話」と言います。
「寓話」と「おとぎ話」の違い
両者の違いは、架空の話に物語性を持たせ、教訓となる教えを組み込んだ話であるか、単なる暇つぶしから生まれた作り話であるかです。
「おとぎ話」については、勧善懲悪とかそんなものはもともとはどうでもよかったのですが、子供に読み聞かせるため勧善懲悪化されました。
一方、「寓話」は、教訓を大事であるとしますので、ハッピーエンドやバッドエンドなんかはどうでもよく、教訓だけが強く印象に残ればよいとしています。
「寓話」の例文
・『北風と太陽の寓話は、説得することの重要性を説いたお話である』
「おとぎ話」の例文
・『おとぎ話の一寸法師は実は原作では外道の犯罪者である』
まとめ
「寓話」については、教訓というものが残るようにお話を作っているのがポイントで、北風と太陽の場合、説得することの重要性を解いています。
一方、「おとぎ話」は、人間の暇を持て余すための作り話なので、割とプロトタイプのお話は外道な話が多いです。
その外道な話を勧善懲悪化することで、子供に語り継げる「おとぎ話」にしたのがみんなが知っている、童話の「おとぎ話」になります。