「講談」と「浪曲」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「講談」と「浪曲」の違いとは?違い

この記事では、「講談」「浪曲」の違いを分かりやすく説明していきます。

「講談」とは?

講談は、こうだんと読むべき言葉です。

漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、説いて明らかにする事といった意味を持っている講の漢字に、話すや物語を話すといった意味を所有している談の漢字を加える事で完成した言葉となっています。

以上の事から講談は、寄席演芸の1つであり、軍記や武勇伝、仇討ち等の話を、調子をつけて読んで聞かせる話芸を示すのです。

江戸時代の大道芸の1つであった、辻講釈を原型としています。


「浪曲」とは?

浪曲は、ろうきょくと読むのが正解な言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事となりますが、大きな波とか水が流れる様子といった意味の浪の漢字に、音楽作品や音楽の節といった意味がある曲の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

故に浪曲は明治時代に生まれた演芸で、三味線で伴奏しながら独特の語りや節で物語を進めて行く、話芸を表すのです。

浪花節とも呼ばれる事が多く、浄瑠璃や説経節等を起源として誕生したと言われています。


「講談」と「浪曲」の違い

講談と浪曲の漢字表記を見比べると、使用している漢字も読み方も全然違う言葉同士であると直ぐに気付けます。

所がどちらも日本の話芸に分類されるため、いざ使い分けを意識すると混同してしまう恐れは十分にあるのです。

とはいえ明確な違いもあり、講談は武勇伝や軍記といった物語を、面白く調子をつけながら読む話芸となっています。

もう一方の浪曲は、三味線で伴奏しながら独特な口調と節で物語を進めて行くのです。

まとめ

2つの言葉には共通する漢字はないものの、どちらも日本に伝わる話芸を指し示す言葉となっています。

そのため意味がごっちゃになってしまう危険性があるので、それぞれの言葉の意味をきちんと把握する事が重要です。

ちなみに講談は、寄席演芸の1種で、軍記や侠客伝等の物語を、特徴的な語り口で読んで聞かせる話芸に対して用いる言葉となっています。

対する浪曲は浪花節とも呼ばれ、三味線で伴奏しながら独特な節と語りで物語を進める語り芸を意味する言葉として使用されているのです。

違い
違い比較辞典